台湾では実に多様な植物が栽培されています。台湾の植生の多様性を実感するには、台東原生応用植物園行くのがよいでしょう。ここでは、実に一千種類以上の原生薬用植物が栽培されています。ツボクサ、金銀花、ニッケイモドキ、刺葱、馬告、零芝草、香椿など、これらの植物は薬用や健康増進のために使われるだけでなく、野菜として食べることもできるほか、香りを抽出して嗜好品に使われることもあります。

外来品種が次々と台湾に導入されるにつれて、苗栗県の卓蘭花露農場、南投県の森十八レジャー農場、高雄県の雅植農場などで、ラベンダー、レモンマリーゴールド、ティーツリー、ユーカリなど、世界各国のハーブや植物を見ることができるようになりました。

苗栗県の「卓也小屋藍染め工房」は、さらに一歩進んで、植物を使って芸術作品を作り出しています。酵母で作られた天然の色そめ液を使って、衣類、スカーフ、のれんなどの織物に色をつけ、美の空間を創り出しています。

台湾のハーブと染色植物は、食用、薬用、香りとして、そしてアートとして、この土地を豊かに彩っています。