

「綠景複合農園」は、約2ヘクタールの広さを持つ、認定済みの有機農園です。温室や屋外エリアがあり、野菜畑はきれいに整理され、一面に緑が広がっています。農園の創設者である宋明枝さんは、元々建設業に従事していましたが、後に故郷に戻って、ゼロから農業を始めました。種植品目は多様ですが、それぞれの数量は少なく、自家生産、自家販売を行っています。こうすれば、低価格で買いたたかれることはなくなり、一年中常に新鮮な野菜をすこしずつ販売することができます。
農場の紹介
農園主の宋明枝さんは、就農して最初のうちは少数の種類を大量に栽培することで管理が容易になり、規模の経済効果が得られると考えていましたが、後に大量生産は逆に自身の農作物の価格を下げる結果になることに気づき、少量多品種の概念を採用し始めました。各季節ごとに旬の野菜を販売すれば、卸売業者に安売りされる心配はなくなります。自分の市場で販売されるすべての野菜が自身の農場で生産されたものであれば、消費者に何を聞かれたとしても自信を持って対応できます。
2012年に、彼は農業学部で有名な中興大学から多くの有機認証を取得しました。2017年には、国家級規模の台湾肥料会社と協力して、農園を有機農業の模範農場としました。これによって、台湾肥料会社が新しい肥料を開発したときの実証実験を「緑景複合農園」の畑で行うことになりました。肥料を使ったグループの野菜と、そうでない対照グループに分けて収穫結果を比較し、研究を行います。現在2代目も農園の運営を手伝っており、オンライン販売や野菜ボックス(多種類の野菜を詰めた箱を直接消費者のもとへ届ける販売形態)の販売を通じて、より多くの人々へ健康で安全な食べ物を提供しています。
特色農業ツアー
野菜
市場で見かける野菜の形や色があまりに整っていると、農薬の使い過ぎや、体への負担を心配してしまうことはありませんか?「綠景複合農園」で販売している野菜には、そういった危険性は全くありません。ここでは、各種の野菜がおよそ3〜4列に並んで生産されており、旬野菜のエリアを除けば、通年10種類以上の季節の野菜が収穫できます。この農園で生産される野菜は、有機栽培ということに加えて、採れたて新鮮であることが魅力の一つです。少量生産なので、本当に欲しい分の量だけ購入することができます。
「綠景複合農園」では、野菜ボックスも販売され、農園から種類豊富で新鮮な野菜を収穫し、あなたの家に直接お届けします。また、農園では生産期間中に余った農産物を加工して販売しています。例えば、乾燥キャベツ、梅乾菜(芥子菜から作られるお漬物の一種)、または長豆(ジュウロクササゲ)を乾燥させたものなどです。保存期間を延ばすだけでなく、農産物の価値も向上させています。