

「初咪」は、宜蘭県の三星地区にある多くの葱農場の中で、創作葱パン作りを体験できる唯一の農場です。三星葱だけでなく、園内にはジャボチカバや柳(バッコヤナギ)などの作物もあります。広さ1760坪のこの農場では、李宏昌さん(当農場オーナー)の家族が伝統的に農業を営んできました。故郷に帰ってきた彼は数年間にわたる模索を経て、農場の経営を劇的に改善させ、観光客から高い評価を得ています。
農場の紹介
この農場で栽培されている葱は、台湾で多く栽培されている蘭陽(ランヤン)1号という葱から派生して生まれた、「小香」という宜蘭独自の地方品種です。李宏昌さんは、この品種の葱は見た目が弱々しく、一見すると生育不良のようで、一般的な白くて太い三星葱とは異なるけれども、実はこれが最も原種に近い三星葱の姿だと語ります。蘭陽1号は一般的なネギに比べて柔らかく、濃厚な味があることが特徴で、食材の付け合わせとしてはもちろん、炒めて一品料理にすることもできます。夏に収穫された葱は香りが特に濃厚で、冬は葱が水分を蓄えるのでジューシーな味になります。栄養も当然豊富で、季節ぞれぞれのおいしさを楽しめます。
初咪体験農場では、葱は当然のこと、ジャボチカバの果実も栽培しています。冬には銀柳(春節の時期、台湾で飾りとして使われる植物)の栽培に加え、葱パンの製作もするので、パン職人としての顔も見せます。
当農場付近では、葱油餅づくり体験(DIY)を提供する農家がほとんどですが、「初咪」の農場主の李宏昌さんは同業者との差別化をはかるべく、多くのパン職人の指導を受け、最終的には独自のレシピである、酥皮葱パン(外皮がサクサクの葱パン)を開発するに至りました。昔ながらの葱パンといえば、上に葱がトッピングされているのが特徴で、中に餡はありません。李宏昌さんのパンは、外側はサクサクで、中身は葱でいっぱいです。旅行客に向けたパン作り体験では、この酥皮葱パンを作ることができますよ!パンの形は、お客さんのアイデアでデザインできます。農地で作った葱を使ってパンを焼く、まさに地産地消ですね。
特色農業ツアー
野菜
個々の特色は葱の収穫やパン作り体験だけではありません。ここで栽培されているジャボチカバの果実は、甘酸っぱく風味が豊かで、台湾では大人も子供も大好きです。また、冬のクリスマス前に開催される、三星地区で有名な農産物である銀柳の摘み取り体験も、「初咪」で体験できる価値のあるイベントの一つです。「銀柳」という言葉の台湾語の発音は「銀兩(古く中国で使われていた貨幣の一つ)」に近いため、これを飾るとお金がたまって縁起がいいと、台湾では古くから春節(旧正月)のデコレーションに使われてきました。摘み取ってから長期にわたって保存できるので、家に持ち帰って飾るのにぴったりです。季節限定のアクティビティですので、銀柳の開花期にお越しの際はぜひ体験してみてくださいね!