「ドードー鳥(多多鳥)湿地学校」という名は、園主の吳憶萍(ご いへい)さんがかつて読んだ本『ドードーの歌(The Song of the Dodo)』に由来します。人間による乱獲で絶滅してしまった悲劇の鳥「ドードー」の歴史を本で知った彼女は、2007年に両親との時間を大切にするため、高雄の市街地から緑豊かな六亀(ろっきゅう)へと移住しました。そこで素晴らしい鳥たちの姿と豊かな生態系に出会い、この場所を「ドードー鳥」と名付けたのです。
場域の紹介
活動の初期、吳さんは近隣の親御さんや子どもたちと共に、様々な植栽の実験や議論を重ねてきました。伝統的な自然工法(近自然工法)を用いた湿地を作り、カエルや様々な生き物たちが安心して暮らせる環境を目指したのです。当初は4〜5種しか確認できなかった生物が、今では14種もの生き物が安定して姿を見せるようになり、みんなの協力によって調和のとれた豊かな生態系が少しずつ築き上げられています。


一次産業の基盤となっているのが「森のはちみつ(森林蜜)」です。吳さんはイタリアンミツバチ(イタリアン種)の養蜂を導入しました。このハチは性質が温厚で穏やか、かつ採蜜量も安定しているのが特徴です。女王蜂の産卵量が季節の変化に大きく左右されず、年間を通じて強力な群れ(蜂群)を維持でき、長距離の移動にも耐えられるため、季節ごとに巣箱を移動させる移動養蜂に適しています。 島国である台湾の森林には、多様な植物群が息づいています。春夏秋冬の移り変わりとともに、植物たちは花を咲かせ、実を結び、次の世代へと命を繋いでいるのです。
注目的農業ツアー
蜂
2009年から養蜂を開始し、台湾行政院林業試験所・六亀研究センターと協力して山に入り「生物季節観測(物候調査)」を実施。どの植物が咲かせる花が、ミツバチたちの大好物(蜜源植物)であるかを一歩一歩突き止めてきました。
人気商品の「野是蜜(イエス・ハニー)」は、春に低標高の森林に咲くスイカズラ科の植物(水錦樹)から採蜜したものです。工場で糖度(濃度)を19度(※台湾の水分量基準)まで濃縮して瓶詰めし、ドードー鳥のデザインによるオリジナルラベルをあしらっています。このハチミツが入った「ドードー鳥・フォレストシリーズ(多多鳥野是森林系)」ギフトボックスは、現在売れ筋の大ヒット商品となっています。
さらに、「湿地生態解説」、「ミツバチ体験」、「みつろう(蜂蠟)ラップ手作り体験」、「夜間生き物観察」などは、親子連れの旅行者に最も人気のあるアクティビティです。特に親子で一緒に学べるプログラムが充実しており、「ミツバチの生態解説」では、参加者が専用の防護服(養蜂帽子)を着用し、実際にミツバチの巣枠(巣片)を手に持って、ミツバチたちと安全に、かつ至近距離で触れ合うことができます。 また、「みつろうラップ手作り体験」では、まず園内で植物を採集し、その葉を布に叩きつけて草木染め(たたき染め)をした後、みつろうを染み込ませます。こうして、食品用ラップフィルムの代わりとして繰り返し使える環境に優しい「エコみつろうラップ」を完成させることができます。





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