高雄市永安区は1970年代から台湾有数のハタ養殖の拠点として知られてきました。しかし2016年の大寒波により、産業は大きな打撃を受けました。そこで蘇班長は、台湾中油のLNGプラントから排出される冷却水(地元で「ダイヤモンドウォーター」と呼ばれる清潔で一定温度の海水)をいち早く導入し、魚が安定して成長できる環境を整えました。
農場の紹介
現在では、生産拠点にとどまらず、教育・観光・親子体験を融合した施設として発展し、永安の漁村文化を知る新たなランドマークとなっています。蘇班長は「安心して食べてもらい、楽しく過ごしてもらうことが私の使命です」と語ります。この素朴な信念が、伝統的な養殖業を六次産業のモデルへと導いてきました。
「蘇班長安心養殖場」は、ハタ養殖を中心に循環型経済と環境に配慮した養殖を実践しています。「特色農業観光認証」を取得後は、食の安全・教育・レジャーを兼ね備えた多機能空間へと発展し、魚池の生態や海洋文化を体験を通して学べる場となっています。
敷地は約3ヘクタール以上に及び、主にタマカイ(ジャイアントグルーパー)やハイブリッド種を養殖しています。低密度・無薬養殖を採用し、プロバイオティクスで水質を安定させ、疾病リスクを低減。また、「ダイヤモンドウォーター」による恒温環境により、身が締まり甘みのある高品質な魚を育てています。
農場の特色
漁撈養殖
家庭でも高品質なハタを楽しめるよう、魚団子や切り身、冷凍スープ、ハタのお粥などの加工品を開発。飲食ブランドとのコラボ商品も展開し、これまで高級レストランでしか味わえなかった海産物を、日常的に楽しめるようにしています。
園内では、魚を抱く体験や餌やり、魚団子作り、料理教室など多彩なアクティビティを提供。来訪者は「一日漁師」となり、自ら餌やりや調理を行い、「魚池から食卓まで」の流れを体験できます。子どもたちは自分で魚団子を作ることで、魚料理への関心が高まり、食材への理解も深まります。
蘇班長安心養殖場は単なる養殖場ではなく、食農教育と漁村文化の継承を推進する学びの場であり、地域産業の新たなモデルを示しています。





連絡先情報
電話番号
+886-7-6911913